合格率28.3%、昨年より4.7ポイントダウン。
総合点及び建築法規・建築施工で合格基準点補正!!
(総合点が下げられたのは基準点制度になってから初めて)
今年度の本試験は、今までに類をみないほど厳しい結果となりました。
合格率28.3%は、基準点制度になってから過去にさかのぼって(平成19年:31.9%、平成14年:32.0%)、最も低くなりました。
※20%台の合格率は実に35年ぶり、昭和52年:25.4%、昭和53年:24.7%
総合点の合格基準点(60点/100点)は、初めて2点下げられ58点、また、各科目の基準点 (13点/25点)は、建築法規が12点、建築施工が11点、計画・構造は13点で補正はありません。
※基準点とは、合格に必要な最低得点を示しています。平成12年から公表されました。
結果から判断し近年に類をみない難しい試験であったことがわかります。
当学院の試験分析から、科目毎の難易度を近年の試験と比較すると、補正された建築法規・建築施工に関しては、かなり難しく、建築計画・建築構造については、同レベルですが難易度は比較的高かったと考えられます。
■基準点の補正が行われた科目については、以下の通りです。
建築法規・・・法令を十分に理解していないと解答できない出題が多く、長文化の傾向は、1級建築士レベルでした。
建築施工・・・新傾向問題が多く出題され、特に解答枝が新規問題となる出題も多く、受験者にとっては、解答が絞れない試験でした。
出題総評・・・時事的な出題として、防災・耐震がテーマとなる「耐力壁」、「耐震改修」、「耐震補強」など、数多く出題されました。
試験制度の見直しを受け、今後もこれらを含めた構造強度、職業倫理、バリアフリー、さらに設計・工事監理に関する専門的(実務的)な試験内容が多く出題されることが予想されます。
したがって、今後の学科試験を突破(合格)するには、これらの試験対策がさらに重要となってきます。
年度 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年 |
---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 29,977 | 26,371 | 23,012 | 21,421 | 21,251 |
合格者数 | 9,863 | 10,401 | 8,784 | 7,059 | 6,013 |
合格率 | 32.9% | 39.4% | 38.2% | 33.0% | 28.3% |
試験結果
受験者数 | 合格者数 | 合格者率 |
---|---|---|
21,251人 | 6,013人 | 28.3% |
合格基準点
学科I | 学科II | 学科III | 学科IV | 総得点 | |
---|---|---|---|---|---|
建築計画 | 建築法規 | 建築構造 | 建築施工 | ||
基準点 | 13 | 12 | 13 | 11 | 58 |
※各科目及び総得点の基準点全てに達している者を合格とする。
※なお、基準点については、各科目とも13点、総得点60点を原則とするが、本年については、学科II、学科IV及び総得点の平均点が例年に比べ著しく低く、そのことが試験問題の難易度の差に起因すると認められたため、学科II、学科IV及び総得点の基準点の補正を行っている。
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