センター利用入試

最近はセンター試験を利用した私大入試が増えておりまして、大きく二つに分けると・・・

 

センター試験前に出願しなければいけないもの

センター試験後に出願できるもの

 

があります。

 

MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)、九州県内で言えば西南・福大などはセンター試験前出願ということになります。

 

それに対して、センター試験後出願するものの大きな意味合いは「滑り止め」。

センター試験の結果を見て、確実に合格する私立を一つ確定しておくということに適していると考えられます。

 

大学全入時代とよく言われます。
センターで相当失敗しても、センター試験後にセンター利用入試を探せば、ほぼ確実に滑り止めがとれる現状は、まさしく、そのように言えるものかも知れません。就職活動が厳しくなるのも当然の帰結だと感じます。

 

さて、このセンター利用入試の利点ですが

①受験するための移動(宿泊)がない

②対策をする必要がない

③受験科目がセンターの範囲で受験できる

と、大きく3つが挙げられると思います。

 

特に①②は、本命が国公立大学の場合、本命以外に割く時間を大きく削れるというメリットがあります。

③は、地方の公立高校で2次の力に乏しい(特に理系。数学ⅢCや物理Ⅱ・化学Ⅱ・生物Ⅱ)場合、一般入試で有名私立を受けるより合格の可能性は高いと考えます。

 

そういった利点のあるセンター試験利用入試ですが、公立高校の三者面談ではあまり積極的にすすめられていないのが現状のようです。

 

特にチャレンジという意味合いのセンター利用は皆無と言っていい・・・と感じます。

 

私は積極的にMARCHや関関同立のセンター利用を勧めますが、理由は大きく一つ。

 

センター試験の価値を上げることで、そこへのモチベーションを高める。

 

これだけです。

 

本命が国公立でもセンター試験で点数が取れれば、MARCHで滑り止めが取れて、センター試験から2次試験までの期間を本命の学習にしぼることができる。そして、それを滑り止めにするためには、もうちょっと点数を取らなければいけない。

 

この状況こそが私の望むものです。

 

当校では時間を頂いて計画・教材を提示することはできます。

しかし、同じ教材を同じ時間、計画的にやったとしても、そこに気持ちがこもらなければ何の意味も持ちえません。

 

そのちょっとのプラスアルファを与えてくれるもの。それがセンター利用入試だと位置づけています。

どれだけお金を払っても生徒のモチベーションは買えませんので。

 

ですから・・・

センター試験が近づいているこの時期に、高校の三者面談でひたすらに安全策を提示するのは

 

本当に止めて欲しいです。

 

とんでもなく低いレベルの滑り止めを勧められ、精神的に動揺する生徒もこの時期多数いることと思います。

それが先生方の優しさであることは十二分に理解できるのですが・・・

 

受験生、そして、その保護者の皆様

 

志望校を下げてもセンター試験の点数は上がりません。

とんでもなく低い滑り止めは、センター試験後に考えればいいのです。

 

私立の出願時期が、センター試験直後に設定されているからといってセンター前の出願を勧められるのも止めて欲しいです。

 

それは受験する権利を得ることができるというだけです。

それに対してセンター利用入試は、センター試験前出願し、センター試験に成功すれば合格を得ることができるのです。

 

センター試験前、同じぐらいのお金を使うなら・・・

どちらが期待値が高いでしょうか。

 

最後に、先生達が出願しろと仰る「かなりレベルの低い滑り止め」。

そのほとんどは、センター試験利用の試験後出願で取れるものだと思うのですが(苦笑)

 

もちろん、先生方の立場はよくわかります。

しかし、現状で考える様々なこと、全て机上の空論です。

そして、同じ机上の空論であるならば

 

私は生徒が少しでもセンター試験で結果を出す可能性が高くなることを提案したいと思います。

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