近隣の中学校では
自学ノート
なるものが使われているのですが
これがひどい。
某中学校では
①行を空けて書いてはダメ
②新聞の切抜きなどを貼り付けてはダメ
③1日1P毎日やること
というルールを定められているのですが・・・
大いに問題があります。
以前、近隣地区で横行していた
とり放題英作文(当時は定期試験で英文を書いたら書いた文だけ点数が加算される)
を止めさせて欲しいと鳥栖市の市議会議員さんに陳情したことがありました。
えーと・・・この話は別に書きましょうね(笑)
学校の先生方が『生徒に学習の習慣をつけたい』気持ちは、よくわかるのですが・・・
自分が感じる弊害は3つ。
①見づらい
分数の計算などをやっていると、とにかく見づらい。
また、数学の計算に関しては『時間がかかり計算ミスが増える』傾向があるように感じます。
当校の保護者様には
「1日2Pやるので、先生に一行開けさせてもらうというわけにはいきませんでしょうか?」
と、お話しておりますが・・・なかなか。
②やることが制限される
この夏、新聞の社説の要約(毎日)をオススメしている生徒がいるのですが・・・それも貼ってはいけないとのこと。
自学ノートの『自学』って一体なんでしょう?
これは宿題でもありますが、『やりたい学習がやれるノート(特に成績上位の子に関しては知的好奇心を満たす学習)』だと思うのですが・・・これでは実際にやれることは限られてくるのではないでしょうか。
③何も考えずにスペースを埋めるだけの学習、そして評価
評価に関しても、毎日提出しているものに
日付と大きな丸(とスタンプ)が書いてあるだけ。
解いている問題に間違いがあっても、誤字・脱字があっても
日付と大きな丸(とスタンプ)が書いてあるだけ。
先日の保護者面談で私はこの学習を
「質の低いペンキ塗り」
と名付けました。
ただ、塗っておけばよい。塗ったことがわかればよい。
※ちなみに学生時代ペンキ塗りのバイトをしていた(真剣に塗装職人になろうと考えたこともある)私からすると、本当のペンキ塗りというのはこんなものではありません。下地の錆や汚れをきれいに落として、錆止めを2度塗りして、そこから本格的に塗装する(これって学習に近い!)。肉体的にも精神的にもきついですが、お客様に喜ばれる非常にやりがいのある仕事です!!
敢えて言いますが・・・
そんな『くだらない要求を満たす学習』
をしなければいけない子どもが不憫でなりません。
「悪法でも法は法なり」
確かに『規定の量以上にやるからルールを変えてくれ』という理屈は通らないかもしれません。
学校の先生方がお忙しいのもよくよくわかっております。
ただ、誰のためにやっていることなのかという原点に戻って考えてみる必要があると思います。
『形骸化した学習の習慣』は誰のためにもなりません。