自己採点から国公立出願、最も大事な要素。

センター試験の自己採点が返ってきている頃かと存じます。

当校でも進路相談をいたしますが、ポイントは判定に踊らされないこと。

合格可能性を表すアルファベットの重みは重々承知しておりますが、D判定・E判定だから合格しないというわけではありませんし、A判定だから必ず合格するというわけではありません。また、同じ判定でも幅(AよりのBとか、DよりのCとか)がありますしね。

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まず最初に。

厳しい言い方になりますが、判定で志望校を決定するのは「生徒と保護者様の情報力不足」としか言いようがありません。

 

大事なのは、当年の合格最低点を超えるかどうか。

 

当たり前のことですが合格・不合格を分けるのはこの一点のみです。

 

あくまでざっくりですが、センター試験の結果は平均的にみると昨年と大きく変わらないとのこと。

だとすれば、昨年の合格最低点はかなり信憑性の高いデータと考えられます。

そこから5年程度(採点・科目変更等が無ければ)遡り、合格最低点(判定がA・B判定なら合格者平均点)の平均値を出せば・・・

 

「2次試験で何点取れば合格するのか」

 

という具体的な数字を出すことができます。

 

そして、過去問を解き、現状、何点取れるか。

そこから2月25日に合格点を取ることができるかどうか?

 

これが一番大事なことです。

 

2次試験の問題と自分が合うのかどうか?

小論文って書いてあるけど中身は本当に小論文なのか?

こういったことは実際の問題を解いてみなければわかりません。

 

以下は7~8年前の生徒との会話です。

生徒「学校の先生から後期はK大のK学部K学科がA判定だから勧められました。先生、小論文指導お願いできますか?」

私「小論文にも色んな形があるから問題を見せて。ざっくりとは答えられない。」

生徒「これなんですけど・・・」

私「これ、ほとんど物理の記述問題だね。最後の問題は絵を描いて表現しろとあるけど・・・本当にここで大丈夫?」

生徒「・・・変えます。」

 

学校の先生もお忙しいので、なかなか全ての生徒の全ての受験可能性のある学部学科の問題を見ることまでは難しいと思うんです。

まずは他人任せにせず、生徒・保護者様が情報戦というか心理戦でもありますが、その戦いに決して負けないこと。

 

あえて極論しますが、判定なんて漠然とした感情論です。

辛い時・苦しい時こそ感情論ではなく、論理的に物事を考えましょう。

 

また、このように入試についてセカンドオピニオンを得ることができる環境の重要性も合否を分ける1つのポイントかと存じます。

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