久しぶりに更新します。
週末、昔の講師(もう15年ほど前ですかね)の結婚式に参列いたしました。
お願いされていたスピーチも他の方とかぶった部分もあり、大幅にアドリブでやることになりました。
ここに元の原稿の抜粋(?)を備忘録として。
○○君、○○さん、ご結婚おめでとうございます。並びに両家の皆様にもお祝い申し上げます。ただいまご紹介いただきました古賀と申します。本日はこういった形でスピーチをさせていただきますことを大変光栄に感じております。
私と新郎が出会いましたのは新郎が大学1年生、私が2?歳の時でした。彼のアルバイト先、明光義塾大塚教室で私は新人教室長、彼は新人講師でありました。
当時、私のキャリアは3か月。講師の誰よりも教えるのが下手。システムもわかっていない。本当に気持ちだけでやっておりました。大塚教室の生徒数は100名超という状態でしたので、とんでもないことになったというのが正直な感想でした。
そんな勢いだけの私を支えてくれたのが新郎をはじめとする講師のみんなでした。現在、当時の仲間が公私を問わず教育の世界に数多くいてくれることが私にとっての誇りであり、今振り返ってみても最高の教室だったと自負しております。
そんな中で新郎は決して目立つタイプの講師ではありませんでした。物静か。地味。ミスチル好き。ただ、生徒・講師からの信頼は厚く、期別講習ともなると朝から晩まで90分を7コマ。固定の生徒が独占するという人気ぶりでした。そのため、当時は大学が休みになっても朝から夜まで働いてもらい、実家にもあまり帰してやれなかったことを思い出します。また、仕事が終わった後もファミレスで教室運営の夢を語り、期別講習の準備やポスティングを手伝ってもらい・・・お父様、お母様、この場を借りて陳謝いたします。大変申し訳ございませんでした。
さて、私の好きな言葉に敬天愛人という言葉があります。新郎からスピーチを依頼された時、真っ先に浮かんだのがこの言葉でした。新郎は敬天愛人を地で行く男です。このことはご来席の皆様にご賛同いただけるかと思います。佐賀県出身の私がここ鹿児島でこの言葉について語るのは大変おこがましいですが、私なりにはこう解釈しております。
「人からの評価に一喜一憂せず、ただ天に恥じないように正直に生きること」
当然と言えば当然ですが、実際に全うするのはなかなかに難しいことです。
私の本業は個別指導の予備校の運営でありますが、機会を頂き、現在、佐賀県鳥栖市の日本語学校弘堂国際学園におきまして留学生への数学指導を週に2コマ行っております。また、不登校児支援事業といたしまして、学校に行けない生徒たちのバックアップもさせて頂いております。
新郎も私の仕事も人を相手にするものです。そして場合によってはその人生にさえ影響を与える仕事でもあります。それは相手が中学生でも高校生でも留学生でも不登校児であっても変わることはありません。それゆえ、いずれの生徒あるいは保護者様とあたる時も私は正直であることを心がけております。それしかできないと言えばそういうことなんですけど。国籍や状態に関係なく言わなければいけないことは言います。考慮はしますが遠慮はしません。目の前で嫌な顔をされることもありますし、わからない言葉でつぶやかれることもあります。もちろん全てに正しいことができるわけもなく反省することも多々あります。
しかし、それでも心が揺れることはありません。
人の評価は時勢や情勢によって変わります。だからこそ、そこに拘泥せず、私を捨て公のために生きた南洲翁を思い出し、ただ天に恥じないかどうかを考えるのです。
結婚生活でも正直であることは大事なことです。お互いに隠し事をしなければと思わない家庭を作って頂きたい。新郎は自分のことより相手のことを考える男ですが、結婚生活においては遠慮せず、自分の希望を伝えることも必要です。目は口程に物を言うということわざもありますが、大事なことは口に出して伝えてください。
今日この日から二人は夫婦になりますが、最初から100%など考えず、ゆっくり良い夫婦になってください。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。本日は本当におめでとうございます。