昨日の続きを。※昨日の話はコチラ。
では、対処法を。
①成功体験が欠如している場合
この場合は、なんとしてでも結果を出させること。
それもできるだけ苦しいことを乗り越えさせて、かつ成功させる必要があります。
時間が十分に無い場合は『1教科(単元)』を満点に持っていくことを狙います。
ちょっとやる気をだせば、自分は成功すると思い込んでいる子に
「やる気があろうが無かろうが結果を出す」
ことで、大事なことは計画性や範囲の徹底であり「やる気」ではないことを喜びとともに実感させ、言い訳を無くします。
②目的意識が欠如している場合
この場合は、情報量(あるいは知的好奇心)が不足していることが挙げられます。
職業を知らない。大学を知らない。そして、それを知ろうとしない。
よくわからずに安定を求めて公務員と言い出すお子様も同じです。
公務員といっても幅広いですよね。
国家公務員なのか?地方公務員なのか?
県職員なのか?市役所や町役場の職員なのか?
こういう問いかけをすると「よく(まだ)わからない」という答えになってしまうことがよくあります。
「じゃあ、いつわかるようになるのかな?」
と、問いかけると黙り込む。これは決定の先送りに過ぎず「目標を設定し、うまくいかなかったらどうしよう」という潜在的な不安の表れでもあります。将来、何になりたいのかわからないことは学生時代ですのでよくあります。目標が変わることもよくあることだと思います。
しかし、それを良しとできない完璧主義者の側面がそこにはあるのではないでしょうか?
目的意識の欠如と完璧主義者。重ならないと思われるかもしれませんが
「英語の長文が全訳できないと点数が取れない」
「途中に難しい問題があって、そこに時間をとられて最後までできなかった」
と考えるケースも同じではないかと考えます。
目的と手段を取り違えていると言わざるを得ません。
長くなりましたが、「将来何になりたいという理想(目的)がないため、自分が何のために学習しているのかがわからない」という事象において、何のために学習しているのかわからないという状態は
「自分の学習の意味(あるいは生きる意味)を、自分で考えることをせずに他人に完璧な答えを求めている」
ことと大差ないかと思います。ですから、どれだけ完璧な答えを提示しても“気分で”重箱の隅をつつくようなことをして完璧でないことを立証しようとします。反問しても当然「うまくいかない理由」を探しますので正解は見つかりません。
こういう方が将来、居酒屋で
「会社は俺のことをわかってくれない」とか「俺の居場所は別のところにある」などと言い出すことは容易に想像できます。
では、そういう方に「腕はあるんでしょ。じゃあ会社辞めて独立(転職)すれば?」というと、だいたい「金が無い」「コネが無い」ときます。「じゃあ、お金もコネも作ってるの?」と問いかけると「仕事が忙しくて、そんな時間は無い」…もっと突っ込んで、どれぐらい会社の売り上げに貢献しているのかといった質問を重ねると、実は腕も無いことが判別します。
私はこのことを『青い鳥』と呼んでいます。
一生懸命やっているという状態に満足し結果を求めない。一生懸命やれば、きっとうまくいくと思い込む。だが、結果が出ない。そういう場合
「じゃあ一生懸命やって、今まで何がうまくいったの?」
という問いかけをし、それが「一生懸命(やる気)」という抽象的なくくりではなく“具体的に”何をどうやったからうまくいったということを認識させる必要があります。
長くなりましたので③については、明日ということに。